スモールフェザーとダウンのちがいのはなし

ソファーのクッションには、スモールフェザーを使用することがあります。
スモールフェザーとは水鳥の羽根で、独特の包み込むような感触が特徴です。
要するに羽根布団につかわれているあれです。

布団ときいて思い浮かべるものにダウン(羽毛)の存在がありますが、
真剣に布団を購入することでもない限り、あまり両者の違いを意識することはありません。

スモールフェザーとダウン、なんとなく違う気はするけど同じ気もする。
そんな両者の違いを簡単にご紹介します。

スモールフェザーとダウンのちがい その1

採れる体の場所が違う

スモールフェザーとダウンどちらとも水鳥から採れますが、採れる体の場所が違います。
スモールフェザーは主に腹部から採れます。
ダウンは主に鳥の胸元から採れます。

ダウン
スモールフェザー

スモールフェザーとダウンのちがい その2

形状が違う

画像をみると一目瞭然ですが、
ダウンはタンポポの綿毛のような形で、羽根の軸がありません。
それに対し、スモールフェザーは羽根の軸があり、羽根ときいてイメージしやすい形です。
ただし、大きさは6.5cm以下のものをスモールフェザーと呼び、
それ以上の大きさのフェザーとは区別されています。

スモールフェザーとダウンのちがい その3

価格も違う

羽毛布団=高級というイメージがあるとおり、ダウンはスモールフェザーに比べ1羽から採れる量が少ないため非常に高価です。
スモールフェザーも決して安いものではありませんが、ダウンはスモールフェザーの数倍の価格になります。

スモールフェザーとダウンのちがい その4

性能が違う

ダウンの方がスモールフェザーに比べ高価な為、無条件にダウンの方が良いものと思いがちですが、そうではありません。
保温性や感触はダウンが優れていますが、復元力は、羽根の軸があるためスモールフェザーの方が優れています。基本的に、上から掛けるだけの羽毛布団やダウンジャケットとは違い、
ソファの場合は繰り返し体重がかかる状態におかれるため、この復元力が非常に重要視されます。

しかし、その復元力のポイントとなる羽根の軸があるため、専用に加工された生地を使用しても、どうしても時折カバーから飛び出てきたり、たまにチクチク感があるのが難点です。

以上、スモールフェザーとダウンのちがいのはなしでした。
基本的なことですが、布団売り場にいくと、ちょっと知ったかぶりが出来ることがあります。