いつも使っているスプリングのはなし

ソファーのクッション性の大元をつくりあげるスプリング部分。今回は、その種類と特徴について簡単にご紹介します。

ウェーブスプリング(Sバネ) ストレートタイプ

平面状にS字型のスプリングを連結したものです。
沈み込みが少ないので、コイルスプリングよりも体勢が安定しやすい特徴があります。
厚みがないため、クッション部分のフォルムを軽くしたい場合などに使います。

ウェーブスプリング(Sバネ) キャンバータイプ

S字型のスプリングを反ったかたちに連結したものです。
ストレートタイプに比べると高いクッション性があります。
コイルスプリングに比べると、コストパフォーマンスが良いことも特徴です。

ウェービングベルト

糸で包まれたゴム紐でつくられたベルトです。
このベルトを編みながら貼ることによりクッション性を持たせます。ベルトの固さによって弾性が変わってきます。スプリングに比べると、より様々なフォルムに対応できますが、やや耐久性に劣ります。

ファニチャーメッシュ

PVCでコーティングされたポリエステル製のメッシュです。
幅が広いためウェービングベルトに比べ、張る作業が簡略化されるところが特徴です。
ウェービングベルト同様、様々なフォルムに対応できますが、ウェービングベルトよりも耐久性に劣るところが難点です。

コンフォートベルト

幅が非常に広いウェービングベルトです。
ウェービングベルトに比べ、耐久性を維持しつつ張る作業が簡略化できるところが特徴です。

コイルスプリング

スプリングを連結したものです。
荷重に対し隣のスプリングが連動するので面で支えるようなクッション性になります。

ポケットコイルスプリング

各コイルスプリングを、PP不織布で包み連結したものです。
隣接するスプリングとの摩擦音がなく、荷重に対しスプリングが個別に垂直方向へ働くので、クッション性に優れていることが特徴です。

コイルスプリングとポケットコイルスプリングのクッション性の違いは図のようなイメージです。
各スプリングが連結されているコイルスプリングに比べて、ポケットコイルスプリングは各スプリングが独立しているので、それぞれのスプリングが垂直方向に支えてくれます。

なんだか長くなってしましましたが、
ソファーにいつも使われるスプリングの種類はこんな感じです。全部知っているとちょっと通になった心地になれますよ。